となりのケアマネさん

ケアプラン文例 テーマ8

排泄のケアプラン文例・記入例|ニーズ・長期目標・短期目標・サービス内容と「追加確認したいこと」

執筆:石田竜生(作業療法士・介護支援専門員資格(株式会社おふとん)) 実務の監修:主任介護支援専門員(大阪府・経験11年) 監修中 法律部分:司法書士・行政書士 確認中 公開 2026-10-02/更新 2026-10-02

どんなときに 「トイレが間に合わない」「夜中に何度もトイレに起きて転びそう」「便秘が続いて苦しい」「おむつにするか迷っている」など、排泄の困りごとで在宅生活が揺らいでいる利用者と家族。排泄は本人の自尊心に直結するため本人が困りごとを言い出しにくく、家族の負担(夜間の交換・洗濯)のほうが先に限界になることも多い。失禁の原因を分けて評価し、トイレでの排泄をできるだけ残す視点で開かれるページ。

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希望と困りごとを選ぶだけで、ニーズ・長期目標・短期目標・サービス内容のたたき台と「追加確認したいこと」が出ます。AIではなく、このページの文例を組み合わせます。

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総合的な援助の方針(本人・家族の希望別)

希望文例
できるだけ自分でトイレに行きたい排泄はご本人の自尊心に直結するため、トイレでの排泄を基本とし、動線の整備と誘導の工夫で「自分でできる部分」を最大限維持していきます。医療・リハビリ・介護の各職種が失禁の原因を共有し、状態に応じて方法を見直します。
失敗しても人に知られずに済むようにしたい失敗を責めず、ご本人が安心して相談できる関係づくりを優先します。パッドや衣類の工夫で外からわからない備えをし、ご本人の気持ちに配慮した声かけを関係者で統一します。
夜はゆっくり眠りたい(トイレで何度も起きたくない)夜間の排泄回数と生活リズムを把握し、夕方以降の水分の取り方や就寝前の排泄、寝室からトイレまでの安全な動線を整えることで、転倒なく夜間を過ごせるよう支援します。
外出先でトイレの心配をせずに出かけたい外出前の排泄習慣とパッドの使い分けを一緒に決め、トイレの場所を事前に確認するなど、排泄の不安が外出の妨げにならないよう支援します。
おむつは使いたくない、必要なら最小限にしたいおむつは状況に応じた選択肢のひとつと捉え、まずはトイレ誘導・ポータブルトイレ・パッドで対応し、ご本人と話し合いながら必要最小限にとどめます。
家族:夜中の交換や洗濯の負担を減らしたい介護されているご家族の睡眠を守ることも支援の柱とします。夜間の介助方法の見直し、用具の導入、ショートステイ等の活用で、ご家族が休める時間を確保します。
家族:皮膚のただれや尿路感染を防いでほしい訪問看護と連携して皮膚の状態と排泄の記録を共有し、清潔保持とスキンケアを日常のケアに組み込み、早期に異変に気づける体制をつくります。

困りごと別の文例(6場面)

1トイレまで間に合わず失禁してしまう

ニーズ

  • 尿意を感じてからトイレまで間に合うようにしたい
  • 下着を汚すのが恥ずかしいので、なんとかしたい
  • 自分でトイレに行き続けたい

長期目標

  • 日中はトイレでの排泄が続けられる
  • 失禁による着替えが週1回以下になる
  • 排泄の不安なく日中の活動(デイ・外出)に参加できる

短期目標

  • 排尿の時刻と失禁の有無を記録し、パターンがわかる
  • 2〜3時間ごとに時間を決めてトイレに行くことができる
  • トイレまでの動線に手すりがつき、つかまりながら移動できる

サービス内容

  • 本人・家族:排泄チェック表に排尿時刻・失禁の有無を記録する
  • 訪問介護:訪問時に排泄の声かけ・誘導と、衣類の交換・洗濯を行う
  • 福祉用具:トイレ動線への手すり設置、必要に応じてポータブルトイレの選定
  • 主治医・泌尿器科:失禁の原因評価と治療の検討
  • ケアマネ:記録をもとに月1回、誘導の間隔と方法を関係者で見直す

このケースで追加確認したいこと

  • 失禁の原因(切迫性・機能性・溢流性・薬の影響)が未確認。主治医や泌尿器科の評価が必要
  • 尿意を感じているか、感じてから何分くらい我慢できるか
  • 衣類の着脱にかかる時間(ズボンのゴム・ボタン・下着の種類)が把握できていない

2夜間に何度もトイレに起き、転倒の危険がある

ニーズ

  • 夜中にトイレへ行くとき転ばないようにしたい
  • 夜はもっとまとまって眠りたい
  • 家族を起こさずに済むようにしたい

長期目標

  • 夜間の転倒がなく過ごせる
  • 夜間の排泄回数が2回以下になる
  • 夜間、家族の介助なしで排泄ができる

短期目標

  • 寝室からトイレまでに足元灯と手すりが設置される
  • 夕方以降の水分の取り方を見直し、就寝前にトイレに行く習慣がつく
  • 夜間はポータブルトイレを試し、使えるかどうか判断できる

サービス内容

  • 福祉用具:ポータブルトイレ、足元灯、ベッド柵・立ち上がり用手すりの貸与・購入
  • 主治医:夜間頻尿の原因評価(泌尿器・心不全によるむくみ・薬剤など)と、利尿薬の内服時間の相談
  • 訪問看護:夜間の排泄状況と睡眠の聞き取り、主治医への報告
  • 本人・家族:夜間にトイレへ行った時刻と回数を1〜2週間記録する
  • ケアマネ:住宅改修(トイレ動線の手すり・段差解消)の必要性を検討

このケースで追加確認したいこと

  • 夜間の排泄回数と、寝室からトイレまでの動線(距離・段差・照明)が未確認
  • 夜間頻尿の原因(泌尿器・心不全によるむくみ・利尿薬・睡眠が浅いだけか)
  • ポータブルトイレを本人が受け入れられるか(におい・見た目への抵抗)

3便秘が続き、下剤の調整や排便の管理がうまくいかない

ニーズ

  • お腹が張って苦しいので、すっきり出るようにしたい
  • 下剤で急に出てしまうのが怖い
  • 自分で排便のリズムを整えたい

長期目標

  • 2〜3日に1回以上の排便が続き、腹部の苦痛がない
  • 下剤による下痢や便失禁がなくなる
  • 排便の状態を本人(または家族)が把握し、必要なときに相談できる

短期目標

  • 排便の日と便の状態を記録できる
  • 1日の目安量の水分をとり、朝食後にトイレに座る習慣がつく
  • 訪問看護と主治医の間で下剤の量・種類が見直される

サービス内容

  • 訪問看護:排便状況の確認、腹部の観察、必要時の摘便・浣腸、主治医との下剤調整
  • 主治医・薬局:下剤の種類と用量の調整、便秘を起こしやすい薬の確認
  • 本人・家族:排便記録(日付・量・便の硬さ)と水分摂取の記録
  • デイサービス:昼食後のトイレ誘導、体操で体を動かす機会をつくる
  • 訪問介護:水分と食物繊維がとれる食事の準備

このケースで追加確認したいこと

  • 便秘の原因(水分不足・薬の副作用・運動不足・腸の病気)が未確認
  • 下剤を誰がどう管理しているか(本人の自己判断で増減していないか)
  • 排便時の姿勢(洋式か・足が床につくか・座位が安定しているか)

4認知症があり、トイレの場所や手順がわからず失敗する

ニーズ

  • トイレの場所がわかれば自分で行ける
  • 失敗しても叱られたくない
  • 家族:トイレ以外の場所で排泄してしまうのをなんとかしたい

長期目標

  • 声かけや表示があれば、トイレで排泄できる
  • トイレ以外での排泄がなくなる
  • 本人が落ち着いて過ごし、家族が安心して見守れる

短期目標

  • トイレのドアに目印(表示・色)がつき、迷わず行ける
  • そわそわする・立ち上がるなどのサインをもとに、家族と介護職が早めに誘導できる
  • 失敗したときの声かけの仕方を家族と介護職で統一できる

サービス内容

  • 家族:トイレの表示・照明の工夫、失敗時は責めず淡々と対応する
  • 訪問介護・デイサービス:サインに気づいたら早めに誘導し、着脱しやすい衣類を提案する
  • かかりつけ医・認知症の専門医:行動の背景(身体の不調・薬・環境)の評価
  • ケアマネ:家族に認知症の排泄ケアの情報を提供し、対応を一緒に考える
  • 地域包括支援センター・認知症カフェ:家族の相談先として案内する

このケースで追加確認したいこと

  • 失敗が起きる時間帯・場所・直前の状況が記録されていない
  • トイレ以外での排泄が、場所の誤認か、間に合わないのか、尿意を伝えられないのか
  • 家族がどこまで介助を続けられるか(家族の限界)

5独居で、汚れた衣類の処理や清潔保持ができていない

ニーズ

  • 誰にも迷惑をかけずに自分で暮らし続けたい
  • においや汚れで近所に知られたくない
  • パッドや下着の買い物が大変

長期目標

  • 清潔な衣類で過ごせ、皮膚トラブルが起きない
  • 排泄用品が切れずに自宅に備えられる
  • 失禁があっても在宅生活を続けられる

短期目標

  • 週3回の訪問介護で衣類の洗濯と交換ができる
  • パッドの定期購入(配達)の仕組みができる
  • 皮膚の状態を週1回確認し、赤みなどがあれば報告される

サービス内容

  • 訪問介護:洗濯・衣類交換・トイレと浴室の清掃、パッド交換の見守り
  • 訪問看護(または訪問入浴):皮膚の観察、陰部洗浄の方法の指導、入浴の支援
  • 薬局・自費の配達サービス:パッド・おむつの定期配達
  • 民生委員・近隣:異変時の連絡先としての見守り
  • 市町村:紙おむつ支給事業の申請(要確認:自治体により制度と要件が異なる)

このケースで追加確認したいこと

  • 本人が失禁を自覚しているか、支援を受けることに抵抗がないか
  • 洗濯機・干す場所・入浴環境が使える状態か
  • パッドの費用負担と、購入を頼める人がいるか

6家族が夜間のおむつ交換で疲弊し、本人に皮膚トラブルも出ている

ニーズ

  • 本人:おむつの中が気持ち悪くて眠れない、お尻がひりひりする
  • 家族:夜中に2〜3回起きて交換しているので、まとまって眠りたい
  • 家族:正しいおむつの当て方がわからない

長期目標

  • 本人:皮膚のただれが治り、夜間快適に眠れる
  • 家族:夜間の交換が1回以下になり、睡眠が確保できる
  • 家族:介護を続けられる体制(休める日)がある

短期目標

  • 訪問看護からおむつの選び方・当て方・スキンケアの指導を受け、家族が実施できる
  • 夜間用の吸収量の多いパッドに変え、交換回数を減らせる
  • 月1回のショートステイを試し、家族が休める日をつくる

サービス内容

  • 訪問看護:皮膚の観察と処置、主治医への報告、家族へのおむつとスキンケアの指導
  • 福祉用具・薬局:夜間用パッドの選定、体位交換用具の検討
  • 訪問介護(夜間対応型を含む):夜間または早朝の交換を担当(要確認:地域にサービスがあるか)
  • ショートステイ:月1回から定期的に利用し、家族の休息を確保する
  • ケアマネ:家族の疲労度を毎月確認し、介護者の会・家族会を案内する

このケースで追加確認したいこと

  • 家族の睡眠時間・仕事・体調(誰が主介護者で、代わる人がいるか)
  • 皮膚トラブルの原因(当て方・交換間隔・下痢・褥瘡の初期か)を訪問看護・医師が評価できているか
  • 本人がトイレやポータブルトイレへの移乗が本当にできないのか(おむつ以外の選択肢の検討)

モニタリング・支援経過の文例

  • 排泄チェック表を確認。日中の失禁は週1回程度に減り、2時間ごとの誘導が定着している。本人より「間に合うようになった」と発言あり。短期目標は達成とし、誘導間隔を3時間に延ばすか次回サービス担当者会議で検討する。
  • 夜間の排泄は平均2回。ポータブルトイレは「においが気になる」と使用に抵抗があったが、消臭剤と朝一番の処理を訪問介護に依頼してからは使えている。転倒なし。足元灯設置済み。
  • 排便は3〜4日に1回で、腹部の張りの訴えあり。訪問看護より主治医に報告し、下剤の種類が変更された。変更後の下痢・失禁の有無を次回まで家族に記録を依頼した。
  • 家族より「叱らないように気をつけているが、つい声が大きくなる」と話あり。家族の疲れが強く、月1回のショートステイに加えて認知症カフェへの参加を提案。家族は「一度行ってみる」と了承。
  • 訪問看護の報告では仙骨部の発赤は改善。夜間パッドの変更で交換は1回に減り、妻の睡眠は「4時間から6時間になった」とのこと。ショートステイは翌月から利用開始予定。

根拠・参考

  • 課題整理総括表・評価表(厚生労働省)の「排泄」の項目。排尿・排便を分け、要因を身体・心理・環境で整理する(要確認:最新の様式)
  • 失禁のアセスメントは「尿意の有無」「移動」「着脱」「認知」を分けて評価し、原因(切迫性・機能性・溢流性・腹圧性)ごとに対応を変える(要確認:泌尿器科のガイドラインの用語)
  • 排せつ支援加算(介護保険施設・老健等)は排泄状態の評価と支援計画が要件。居宅サービスは対象外だが、評価の視点は参考になる(要確認:最新の報酬改定)
  • 市町村の紙おむつ支給事業・日常生活用具給付は自治体ごとに要件が異なるため、各自治体の窓口で確認
  • 認知症の排泄ケアの考え方は、認知症介護研究・研修センター等の研修資料を参照(要確認)

一次資料(リンク先を実際に開いて確認済み)

本文の「要確認」は、上の資料で確認し次第、表記を確定します。

文例は実務の監修中です。

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更新履歴:2026-10-02 公開(たたき台・監修中)